Case

DX事例紹介

株式会社BTO

2021年取材

デジタルマーケティングに挑戦

カーディテイリング関連製品の開発・製造・販売。EC取り組みの第一歩として大手通販サイトで自社製品を販売し始めた。

Q. DX推進に挑戦するきっかけとなった自社課題は。

自動車メーカーやディーラー向けに、カーコーティングシステム、カーケア用品などを販売しています。2016年頃から新しい商流としてECにチャレンジしてみようということになり、アマゾンの通販サイトにターゲットを絞って撥水コーティング剤などのカーケア用品を販売し始めました。「B-PRO(ビープロ)」というブランド名でシリーズ展開しています。最初は私を含めた4人のスタッフが本業との兼務で運営していましたが、ある時期から売上が頭打ちになってしまいました。そこで「ここから先はプロの力が必要だ」と思ったんです。

Q. どのようなDX推進を行ないましたか。

大阪産業局から、副業・兼業に特化した人材シェアリングの会社を紹介してもらいました。そこで弊社のニーズをかなり絞り込んで提示したところ、アマゾンでのマーケティング経験がある人をマッチングしてもらえました。2021年2月から外部スタッフとしてチームに参加し、業務をスタート。今はそのマーケターが中心となって拡販戦略を進めています。関東在住の人なので、やり取りは基本的にオンライン。3カ月先くらいまでの目標を立て、週に1回オンラインミーティングで進捗状況などを共有しています。具体的には、商品の効果的なカテゴリ分類、刺さるキャッチコピー作り、統一感のあるレイアウト作成など。細かい部分まで改善してもらっています。3カ月に1回は来阪してもらい、一緒に製品の撮影をすることも。またアマゾンでの売上につなげるため、自社のHPに商品説明のページを作ってもらうことにしました。アドバイスして終わりではなく、ご本人も手を動かしてくれるので、きちんと進んでいることがよく分かります。

外部のマーケターを採用し、一緒に考えて作った広告

外部のマーケターを採用し、一緒に考えて作った広告

Q. DX推進後に経営内容や社内・社員に変化はありましたか。

顕著だったのが、商品がまんべんなく売れ出したということ。今までは特定の商品しか売れていなかったのですが、「B-PRO」ブランドのいろいろな商品が少しずつ認知されてきていると感じます。また、運営当初から携わっていた自社のスタッフたちは、外部のプロスタッフと仕事することに新鮮さを感じているようです。今回の取り組みにあたって全員が使えるチャットシステムを導入したのですが、チャットツールを使った仕事の進め方など、初めての経験がいい刺激になっていると思います。

チャットシステムを使って仕事の進捗を確認

チャットシステムを使って仕事の進捗を確認

Q. 今後どのような展開を検討されていますか。

現在はプラットフォームの整備をしている段階。アマゾン内での全商品のカテゴリ整理、「B-PRO」ブランドストアの作成、自社HPの製品紹介ページの作成などを進めた上で、SNSを使ったキャンペーンやレビューを増やす仕掛けなどに取り組みたいと考えています。本格的なマーケティングはそこからですね。ブランドの知名度向上から売上増に結び付けられるよう、外部のプロスタッフの力を借りながら進めていきたいと思っています。

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