Case

DX事例紹介

株式会社サンコー技研【製造業】

DX成果をアプリ化して販売

プリント基盤・精密印刷物・フィルムなどのプレス加工業。

Q. DX推進に挑戦するきっかけとなった自社課題は。

デジタル化された帳票

デジタル化された帳票

当社は、2000年頃から交通系ICカードの内部基盤の打ち抜き加工に携わってきました。交通系ICカードは、お金代わりになるという製品の特性上、仕事の記録帳票や作業日報の保管管理期間が10年間と義務付けられています。そのため以前は、段ボールに詰めた紙帳票を貸倉庫に保管していました。その維持管理コストがかかること、また徐々に他のお客様にも「作業の記録をデータで送ってほしい」と要望されるようになってきたことから、作業日報のペーパーレス化をめざすことにしました。

Q. どのようなDX推進を行ないましたか。

作業ごとにQRコードを読み取る

作業ごとにQRコードを読み取る

大阪府(IoT推進ラボ)から紹介されたIT企業と共に、作業日報を電子化するシステムを開発。その頃登場した、スマホによるQRコード決済がヒントになりました。QRコードを各機械の前に貼っておき、それを社用スマホで読み取れば、誰がその機械を何時に稼働・終了させたかが記録されます。2018年頃にテスト版を導入し、まずは作業の開始・終了という最小限の記録を取ることから始めました。そこから少しずつバージョンアップ。「現場にとってストレスが少ない方法」を心がけ、DXを進めました。最初の半年くらいで誰もが間違いなく作業記録を取れるようになり、その後改善していって、2019年には全員がシステムを使いこなせるように。さらに入力されたデータをグラフにして“見える化”も図りました。社員1人1人の1日の作業記録を誰でも見ることができます。

 

Q. DX推進後に経営内容や社内・社員に変化はありましたか。

まずは日報の手書きにかかっていた時間が、1人あたり1日15分、1カ月で5時間も短縮されました。さらにデータの可視化で、作業効率が格段に上がりました。作業が遅い人の意識が変わり、行動に好影響を及ぼしたんです。例えば検査工程では20%も効率アップしました。このように作業内容の可視化が好循環を生むことに驚き、そこで「このシステムは商品として売れる」と確信。2020年4月から「スマファク!」という名前のアプリで販売するようになりました。Wi-Fi環境と従業員分のスマホがあれば、簡単に使えるアプリです。初期費用20万円と、月々2,000円×スマホ台数という利用しやすい価格設定もあり、幅広い業種で50~60社に導入していただいています。

Q. 今後どのような展開を検討されていますか。

「スマファク!」をさらにバージョンアップし、さまざまな製造業で利用してもらうようになるのが夢です。その大きな一歩として、グループ会社を多数持つ大手企業に「スマファク!」の一斉導入を検討してもらう実証実験中です。大手企業に使ってもらえれば、今後の営業活動に説得力が加わることは間違いありません。

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